【執筆情報】建築ジャーナル4月号『川のある暮らし』(ササマユウコ)

【建築ジャーナル4月号】
昨年6月号の渋谷のサウンドウォーク(空耳散歩)につづき、「川からみた東京」を代表のササマユウコが執筆しています。吹きさらしの神田川クルーズから考えた東京のウチとソト。神田川を音楽と捉えて船からみた貴重な写真と共にお伝えしています。サウンドスケープの思考で江戸〜東京の歴史、そして自身の暮らしも振り返りました。

 この数日後、屋形船は大変なコロナの事態に巻き込まれてしまいます。オリンピックもその後、延長となりました(初心に戻ってアテネでやるべきと思っていますが)。早くこの穏やかな日常が戻ってほしいです。

 川の時間は東京の日常と非日常をつなぐ音楽そのものでした。
 巻頭の日本橋コースは路上観察学会分科会コアメンバーの舞台美術家・鈴木健介。渋谷の散歩漫画につづき、見開きの豪華イラスト&文を寄せています。
 取材は2月上旬でしたので、期せずして「コロナ前夜」の東京観察となりました。まさに時代の変わり目の街を歩き、目と耳で観察し、そして記録に残すこと。あらためて大事なことだと思いました。当たり前に散歩できる自由の尊さ。コロナの嵐が去った後にもまた古き良き東京を歩いてみたいと思います。
 こんな感じで、2014年11月11日に始まった路上観察学会分科会は水面下で地味に活動しています。今この時期に、暮らしや街の在り方を川から再考する手がかりになれば幸いです。
http://www.kj-web.or.jp/gekkan/2020/2004.html


ササマユウコ(音楽家・空耳図書館ディレクター)

2000年代にCD6作品を発表。2011年東日本大震災を機にサウンドスケープを「耳の哲学」に社会のウチとソトを思考実験中。上智大学文学部教育学科卒(教育哲学、視聴覚教育)、弘前大学大学院今田匡彦研究室(サウンドスケープ哲学 2011~2013)。2011年4月に原発事故避難者の後任として町田市教育委員会生涯学習部市民大学に。2014年に芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト代表。