「音楽、サウンドスケープ、社会福祉」
つなぐ・ひらく・考える10年プロジェクト 2014~2025年3月(2024年度末)

【参加者募集中】

10月25日(水)開催の第9回東京芸術劇場社会共生セミナー『ようこそ!ザツゼンとしたまじわりの表現世界へ!障害福祉と舞台芸術が根っこからつながる話』に、カプカプ所長・鈴木励滋さん、新井一座より(新井英夫、板坂記代子、ササマユウコ)、カプププでラジオワークショップを実施中のアサダワタルさんが登壇します。
 ササマユウコは第2回セミナー『世界中の人がろう者だったら どんなかたちのオンガクが生まれていた?』〈講師:牧原依里、雫境〉に続いて、2年ぶりの登壇となります。どちらにも共通するのは、場の関係性を生むオンガクの在り方「サウンドスケープ」という考え方となります。今回は昨年ALSを発症した新井英夫さんの身体変化をめぐりながら場がどのように変容しているのか、そもそも新井一座とは何なのか、気心の知れた皆さんと共にざっくばらんとお話する会になるのかなと思っています(全く違ったらごめんなさい!)。無料・要申し込み・手話通訳・文字情報支援あり →詳細はこちらから


【お知らせ・夏】※終了しました   アーカイブはこちら→

8月25日~27日 サントリーホール・サマーフェスティバル2023

プロデューサーシリーズ三輪眞弘がひらく「ありえるかもしれないガムラン」。ミュージック・ディレクションに代表ササマユウコが協力しています。あのサントリーホールをひらくこころみ。美術チームとのコレクティブであるEn-gawaプロジェクトにはコネクトでもご紹介している奈良のたんぽぽの家、ササマが理事のひとりを務めるアートミーツケア学会のメンバーも参加した関西拠点のガムラン・グループ「マルガサリ」がミュージック・ディレクションを担当しています。

 現代音楽×美術×ケアの化学反応。ガムランという音楽のかたちで提示されるひらかれた世界を是非お楽しみください。En-gawaプロジェクトにはお子様もご入場頂けます。


〇舞台芸術と福祉をつなぐファシリテーター養成講座(2023年度神奈川県マグカル事業)

2022年度に続き、2023年度も8月から神奈川文化芸術祭(マグカル事業)の一環としてカプカプ×新井一座「舞台芸術と福祉をつなぐファシリテーター・コーディネーター養成講座」が展開されます。(応募締切)

現在ALSを罹患している体奏家・新井英夫さんの身体変化に寄り添いながら、創意工夫を重ねた現場が展開されています。8年間現場を共にするササマにとっても、音楽・サウンドスケープ・社会福祉の道筋をたどる貴重な時間となりますので、是非多くの方に知って頂ければ幸いです。
 2022年度の記録はこちらからご覧頂けますので、是非お目通しください。
イラスト:小日山拓也
 


お知らせ・春 コネクト代表のササマユウコが2023年度から2年間、アートミーツケア学会の理事のひとりとなりました。東日本以降に始まった『音楽、サウンドスケープ、社会福祉』の道筋を、現在、新しい時代を見据えて改革中の学会の皆さまと共に考え、社会にひらいていく機会になれば幸いです。最新情報は学会のFacebookをフォローしてください。(2023年6月1日)

 3月にはオンラインジャーナル14号に、ろう者のオンガクとの出会いやシェーファーの視覚障害に触れた研究ノート『境界はどこにあるか 音楽・サウンドスケープ・社会福祉』を掲載しています。こちらもご一読頂けたら幸いです。


〇書籍発売のお知らせ
『LISTENリッスンの彼方に』雫境 編者 論創社 2023年5月19日出版

2016年、聾者のオンガクを世に問い話題となったアート・ドキュメンタリー『LISTENリッスン』。公開から7年を経て、共同監督の雫境さんが1冊の論考集にまとめました。代表ササマユウコは聾文化とはじめて出会った聴者の音楽家として公開当時の監督対談の記録、そして公開5年後のエッセイを寄せています。現在も『聾者のオンガク』については監督たち(牧原依里さん、雫境さん)との対話が続いています。映画をご覧になった方も、これからの方もこの機会に是非ご一読いただけたら幸いです。

〇詳細は出版社のサイトをご覧ください→


【2023年ご挨拶】今から半世紀前にカナダの作曲家R.M.シェーファーは『世界の調律(原題:The Tuning of The World)を記しました。聴覚と視覚をつなぎ、全身で知覚した世界を「サウンドスケープ(音環境、音風景)」と名付けた画期的な一冊は、21世紀の現在も音楽領域に限らず美術、建築、環境など様々な領域で知られています。

 コネクトではこの著書の序章に提示された「音楽、サウンドスケープ、社会福祉(Music,The Soundscape,and Socialwelfare)」に着目し、実践研究を進めています。2020年夏に亡くなったシェーファーには生まれながらに重い視覚障害があり、本来の夢であった画家を諦めて音楽かに転身したという人生が明らかになったからです。芸術とは何か、障害とは何か、そして生きるとは何か。音楽領域の内にある知恵を、レクチャーやワークショップを通してオンガクの外の世界とつないでいくこと。2023年~2024年のコネクトの最大のミッションにしていきます。
ご興味のある方はどうぞお気軽にお問合せください。どうぞよろしくお願いいたします。

2023年1月5日 芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト代表

追記:2023年4月から2年間、アートミーツケア学会の理事のひとりとなりました。どうぞよろしくお願いいたします

〇「音楽、サウンドスケープ、社会福祉」  講師:ササマユウコ・プロフィール


芸術教育デザイン室CONNECT/コネクトの3つのコンテンツ

即興カフェ・・・対象:主に学生、音楽関係者
         内容:サウンドスケープの哲学から新しいオンガクのかたちを思考実験・対話する

聾CODA聴・・・ろう者と聴者の対話の時間、芸術系ワークショップ等

空耳図書館コのおんがくしつ・・①絵本や言葉を軸にした主に子ども向け音楽ワークショップ
         ②コレクティブは異分野アーティスト、研究者の表現活動を主体とする実験質


コロナ時代活動記録から 東京都芸術劇場社会共生セミナー

【お知らせ】2021年9月18日にオンラインで開催された東京激術劇場社会共生セミナー「もし世界中の人がろう者だったら、どんな形の音楽が生まれていた?」(登壇:牧原依里、雫境、ササマユウコ)では160名のお申込みを頂き、2時間にわたるセミナーも充実した対話の時間となりました。ここで頂いた質疑応答でササマユウコから後日うお答えした記事、またこのセミナーの関連企画だった10月2日のボンクリ・フェス2021「音のない”オンガク”の部屋」のレポートや共同演出(雫境、牧原)からの作品解説、ササマによる考察もご紹介しています。下記リンクからご覧ください。
●社会共生セミナーへのご質問に対する回答は 回答①→ 回答②→

●ボンクリ「音のない”オンガク”の部屋」レポート 前編→  後編→
●冒頭セミナー「サウンドスケープとは何か」(ササマユウコ)


文化庁文化芸術活動の継続支援事業「コロナ時代の新しいオンガクのかたちを考える」①②
(個人採択:ササマユウコの音楽活動)より


空耳散歩(東京アートにエールを!2020)出品作

ササマユウコが実践研究を続ける「サウンドスケープ」という考え方を伝える哲学映像です。コロナ禍のStayHomeの最中に古いスマホ1本で撮影されました。後半は聾の舞踏家・雫境、美術家・小日山拓也を迎えた創作映像が挟まれています。音楽とは何かを問う、哲学対話の題材としてもおすすめします。東京都の専用サイトでは4000回以上の再生がありましたが、サイト閉鎖にともないYoutbeを残しました