テーマ:〈音楽、サウンドスケープ、社会福祉〉の実践と対話の場
Topic 2023-2024
〈谷川俊太郎氏が11月13日に92歳で逝去されました〉
空耳図書館では、谷川さんの音楽×言葉の間に生まれる独特な世界観を宮沢賢治作品とともに数多くご紹介してきました。谷川さんの非言語の世界(オノマトペ)やリズム感は、実際に〈声〉に出して読んだ時に音楽の世界とつながっていきます。
写真上部の2019年『空耳図書館のおんがくしつ・冬至』(講師:芝の家音あそび実験室/三宅博子、小日山拓也、石橋鼓太郎)では『すーびょるーみゅー』を、下部の第1回2015年『空耳図書館のはるやすみ』(講師:外山晴菜、橋本知久)では『もこもこもこ』をとりあげて、声や身体をつかって絵本の可能性を探求しました。
個人的には若い頃に出会った《二十億光年の孤独》や《耳を澄ます》で谷川作品と出会い、ご自身が朗読する機会にも何度か参加させて頂き、その《声》とともに作品世界に魅了されました。ご冥福をお祈りいたします。(ササマユウコ)
〈コネクトおすすめ展覧会〉※終了しました
東京都美術館『大地に耳をすます 気配と手ざわり』
開催:2024年7月20日~10月9日(水)
出品作家〈五十音順〉
榎本裕一、川村喜一、倉科光子、ふるさかはるか、ミロコマチコ
自然に深く関わり制作をつづける現代作家5人の展覧会です。自然と人の〈関係性〉を真摯に問い、〈生きる感覚〉も呼び覚ましてくれるような5人の世界観が響き合っていきます。
先日の現代美術館の新井英夫さんに続いて、カプカプ祭りで年に1度ご一緒しているミロコマチコさんの新作絵本原画、奄美大島のインスタレーションも登場します。
※終了しました 〈ササマユウコ出演情報〉
【東京都現代美術館『翻訳できないわたしの言葉』展覧会関連企画・ラウンジトークのご案内】
『夏至の午後3時に会いましょう』2024年6月21日(金)15時~16時30分 東京都現代美術館企画展示室1Fラウンジにて(予約不要)
アート×ケアの場に不可欠な偶然性や即興性、身体や非言語コミュニケーションも視野に入れた言語・非言語・身体・音・モノを使ったさまざまな〈トーク/対話/おしゃべり〉の時間です。通りすがりにふらりとお立ち寄りください。※手話通訳も予定されています。 出演:新井英夫×ササマユウコ×板坂記代子 〇詳細ページ
※終了しました
【展覧会のお知らせ】※展示協力をしています。
開催日:4月18日~7月7日
場所:東京都現代美術館
2年前にALS確定診断を受けた体奏家・新井英夫&板坂記代子さんが、野口体操の哲学をベースに多様な場所で展開していたワークショップの真髄を「作品」に翻訳して展示します。ササマユウコはこの9年間ご一緒しているカプカプ×新井一座ワークショップで撮りためた記録写真をセレクト&提供させて頂きました。野口体操とサウンドスケープの哲学はとても親和性が高く、今回の新井さんコーナーは体の声や小さな声に「耳をすます」がテーマです。会期中は新井さん&板坂さんとご一緒する関連企画も予定されていますので、是非ご注目ください。展覧会レポート
※この発表は2023年度日本音楽即興学会奨励賞を受賞しました。(4/1)
2024年1月20、21日に第15回日本音楽即興学会が八王子で開催されます。ササマユウコは21日午前にワークショップ「即興とは何か?”関係性の音楽”としての思考と実験」を、即興カフェの手法で実施する予定です。また実施後にレポートしたいと思います。
2024年3月23日に大阪大学COデザインセンターでアートミーツケア学会研究会「現場のことば 研究のことば」が開催され、3.11以降の「音楽、サウンドスケープ、社会福祉」の活動から「コトバ」の問題に焦点をあてて、コネクト代表のササマユウコがお話します。会員・非会員参加可能、ハイブリッド開催、UDトークあり。詳細はこちらです
→終了しました。※後日レポート→
音楽と言葉。『音楽、サウンドスケープ、社会福祉(ケア)』の道筋を考え、大切な『思考の種』となるような本を、読書会のアドバイザーも務める主宰のササマユウコが不定期で紹介しています。
ぜひフォローしてください。
終了しました!→記録はこちらから!
2023年10月25日(水)開催の第9回東京芸術劇場社会共生セミナー『ようこそ!ザツゼンとしたまじわりの表現世界へ!障害福祉と舞台芸術が根っこからつながる話』に、カプカプ所長・鈴木励滋さん、新井一座より(新井英夫、板坂記代子、ササマユウコ)、カプププでラジオワークショップを実施中のアサダワタルさんが登壇します。
無料・要申し込み・手話通訳・文字情報支援あり →詳細はこちらから
※終了しました アーカイブはこちら→
8月25日~27日 サントリーホール・サマーフェスティバル2023
プロデューサーシリーズ三輪眞弘がひらく「ありえるかもしれないガムラン」。ミュージック・ディレクションに代表ササマユウコが協力しています。あのサントリーホールをひらくこころみ。美術チームとのコレクティブであるEn-gawaプロジェクトにはコネクトでもご紹介している奈良のたんぽぽの家、ササマが理事のひとりを務めるアートミーツケア学会のメンバーも参加した関西拠点のガムラン・グループ「マルガサリ」がミュージック・ディレクションを担当しています。
現代音楽×美術×ケアの化学反応。ガムランという音楽のかたちで提示されるひらかれた世界を是非お楽しみください。En-gawaプロジェクトにはお子様もご入場頂けます。
2022年度に続き、2023年度も8月から神奈川文化芸術祭(マグカル事業)の一環としてカプカプ×新井一座「舞台芸術と福祉をつなぐファシリテーター・コーディネーター養成講座」が展開されます。(応募締切)
現在ALSを罹患している体奏家・新井英夫さんの身体変化に寄り添いながら、創意工夫を重ねた現場が展開されています。8年間現場を共にするササマにとっても、音楽・サウンドスケープ・社会福祉の道筋をたどる貴重な時間となりますので、是非多くの方に知って頂ければ幸いです。
2022年度の記録はこちらからご覧頂けますので、是非お目通しください。イラスト:小日山拓也
〇お知らせ・春
コネクト代表のササマユウコが2023年度から2年間、アートミーツケア学会の理事のひとりとなりました。東日本以降に始まった『音楽、サウンドスケープ、社会福祉』の道筋を、現在、新しい時代を見据えて改革中の学会の皆さまと共に考え、社会にひらいていく機会になれば幸いです。最新情報は学会のFacebookをフォローしてください。(2023年6月1日)
また、3月にはオンラインジャーナル14号に、ろう者のオンガクとの出会いやシェーファーの視覚障害に触れた研究ノート『境界はどこにあるか 音楽・サウンドスケープ・社会福祉』を掲載しています。こちらもご一読頂けたら幸いです。
〇書籍発売のお知らせ
『LISTENリッスンの彼方に』雫境 編者 論創社 2023年5月19日出版
2016年、聾者のオンガクを世に問い話題となったアート・ドキュメンタリー『LISTENリッスン』。公開から7年を経て、共同監督の雫境さんが1冊の論考集にまとめました。代表ササマユウコは聾文化とはじめて出会った聴者の音楽家として公開当時の監督対談の記録、そして公開5年後のエッセイを寄せています。現在も『聾者のオンガク』については監督たち(牧原依里さん、雫境さん)との対話が続いています。映画をご覧になった方も、これからの方もこの機会に是非ご一読いただけたら幸いです。
【活動ご支援のお願い】
芸術教育デザイン室CONNECT/コネクトは、2011年の東日本大震災を機に音楽家ササマユウコが自らを社会にひらき、70年代にカナダの作曲家R.M.シェーファーが提示した『音楽、サウンドスケープ、社会福祉』の実践拠点として2014年に公共施設内に設立されました。現在までの活動は文化庁や東京都の公的助成金のほか、2000年代のYukoSasama作品の著作権料を充てて運営しています。
活動にご賛同頂いた皆様のご支援方法は、Spotify等で「Yuko Sasama」作品を無料でダウンロード頂いたり、楽曲音源をテレビや放送等でご使用いただく、また残僅少ではありますがCDをAmazon等でご購入いただくかたちになります。
※Yuko Sasama楽曲は全てN.Y.のThe Orchard社より配信されています。また全作品は国内JASRACで管理されていますので、ご使用の際はJASRACに使用届けを提出して頂くようお願いいたします。またこちらにもご一報頂けますと幸いです。