2020年もどうぞよろしくお願いいたします。

芸術と学術、人と人~つなぐ・ひらく・考える。

「芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト」はサウンドスケープを「耳の哲学」に世界のウチとソトをやわらかにつなぐ芸術家や研究者たちの自由な思考実験の場です。ここからオルタナティブな「知」を探り全国に発信しています。現在は公共施設に拠点を置いていますが、旧来型の団体組織ではなくフラットな関係性を大切にしたプロジェクトごとのチーム体制です。

【経緯】

 2014年6月、音楽家・ササマユウコが相模原市立市民・大学交流センター内に「耳の哲学」実践の拠点として設立しました。ここでは「芸術と学術、人と人。つなぐ・ひらく・考える」をテーマに、参加者がフラットな関係性を築き、自由でコレクティブな実践を展開しています。

 2019年は「考える」をテーマに「空耳図書館」、「即興カフェ」、聾CODA聴プロジェクト路上観察学会分科会等を実施しています。


お知らせ

◎以下の詳細速報はコネクトFacebookで告知いたします。
終了しました!12月22日(日・冬至)
空耳図書館のおんがくしつ~おやこの時間「えほんの音あそび」@相模大野(ユニコムプラザさがみはら OPEN:14時~16時「えほんの音あそび」は14時30分から(整理券配布14時から/10組/無料/見学自由)
【終了しました12月27日(金)聾CODA聴「境界ワークショップ研究会」@アーツ千代田3331
【募集は2月1日から

2020年3月14日(土)18時 
おとなの空耳図書館

『哲学カフェ入門③ テーマ「死」』進行役:寺田俊郎先生(上智大学)
④【募集は2月下旬】

聾CODA聴 境界ワークショップ研究会「対話の時間②」 3月30日


おとなの空耳図書館・哲学カフェ入門②@相模大野

 2019年度のコネクトは「考える」をテーマに哲学カフェ入門を開催しています。はじめての方も最初に説明がありますので、安心してご参加ください。発言が強要されることはありませんし、哲学の知識も一切必要ありません。いつもの言葉で”自由”に「話して・聞いて・考える」時間です。相模原市に限らずご参加頂けますが、「哲学カフェ」が少ない地域ですので地域の皆さまは是非この機会をお見逃しなく。
芸術鑑賞や読書会、教育現場やPTA、自治会やサークル活動の場づくりのヒントとしてもおすすめです。(高校生以上、年齢上限はありません。街中のカフェのように匿名性が保障された場です)。

第1回「やってみましょう!哲学カフェ」(進行役:寺田俊郎先生)の様子はこちら→

第2回「哲学カフェ入門 テーマ:自由?」の様子はこちら→


(終了しました!)空耳図書館おやこの時間
「えほんの音あそび」@相模大野

"自由すぎる絵本"を音であそぶ。

令和元年子どもゆめ基金助成事業・読書活動

2019年12月22日(日・冬至) 出入り自由・無料・予約不要
時間:
14時~16時
場所:
ユニコムプラザさがみはら(相模原市立市民大学交流センター実習室1・キッチン)

♪14時30分から絵本『すびょりゅみゅ』の音あそびをします。※14時から整理券配布(10組・無料・見学自由)
コヒロコタロウ(
三宅博子・小日山拓也・石橋鼓太郎 芝の家「音あそび実験室」メンバー)

空耳図書館ディレクター (ササマユウコ) ◎詳細はコネクト通信へ

※J.ケージ「偶然の音楽」、M.シェーファー「サウンド・エデュケーション」、コミュニティ音楽療法のエッセンスも散りばめて、「図形譜」としての絵本の楽しみ方を実験しています。


【満席です⇒終了 次回3月予定】
次回研究会『対話の時間』12月27日(金)14時@アーツ千代田3331(101)

詳細はFB@Deaf.Coda.Hearing

 

◎第1回終了しました!⇒当日レポート
第1回聾CODA聴②境界ワークショップ研究会
場所:アーツ千代田3331(101)

参加メンバー:雫境、ササマユウコ、米内山陽子

◎参加ご希望の方はFBページまたはコネクト通信をご覧ください。 
※2019年アートミーツケア学会青空委員会公募プロジェクト


終了しました

(ゆる募)空耳図書館きのこの時間・秋編
2019年10月26日(土)10時~13時(予定)

@新宿御苑

夏編から続く第2弾。美術×サウンドスケープの思考で都会の"きのこの時間"を"みる・きく・考え"ます。
案内人:小日山拓也(美術)×ササマユウコ(音楽)
◎詳細はコネクト通信⇒


2019年空耳図書館の開館情報を更新しました(8月25日版)
・おやこの時間(音×絵本のワークショップ)
・きのこの時間(音楽×美術×哲学散歩)

・おとなの時間(哲学カフェ)

の3本立てとなっています。
興味のある回がありましたら、どうぞお気軽にご参加ください!
◎詳細は随時「空耳図書館ホームページ」、コネクトFacebookで告知してまいります。


コネクト通信

2020

〇コネクト通信1月号 聾CODA聴第2回「対話の時間」から”アナログ筆談”の考察(1/10)

〇コネクト通信1月号 2020年のご挨拶(1/6)

2019 

コネクト通信12月号 空耳図書館のおんがくしつ@相模大野(冬至)を開催します(12/21)

〇コネクト通信12月号 代表コラム「対話って何でしょう?」(12/3)

〇コネクト通信11月号 「空耳図書館のおんがくしつ」推薦図書のご紹介(11/22)

〇コネクト通信11月号 聾CODA聴『対話の時間』第2回境界ワークショップ研究会11/19)

〇コネクト通信11月号 成×手話×芸術「アートを通して考える」スペシャルイベントに参加しました(11/15)

〇コネクト通信11月号 おとなの空耳図書館「哲学カフェ入門」開催しました(11/12)

〇コネクト通信11月号 路上観察学会分科会5周年(11/11)

〇コネクト通信11月号 空耳図書館のおんがくしつ「えほんの音あそび①」を開催しました(11/8)

〇コネクト通信11月号 空耳図書館「きのこの時間」@新宿御苑を開催しました(10/26)

〇コネクト通信10月号 日本音楽教育学会@東京藝術大学に参加しました(10/19.20)

〇コネクト通信10月号 【追加募集のお知らせ】哲学カフェ入門②「自由?」11/3

〇コネクト通信10月号 【満席】10/13哲学カフェ入門②
〇コネクト通信10月号 空耳図書館おやこの時間「えほんの音あそび」11月・12月開催@相模大野(10/2)

○コネクト通信9月号 空耳図書館きのこの時間@新宿御苑9/28

○コネクト通信9月号 コラム「哲学カフェ」って何?(9/17)

〇コネクト通信9月号 聾CODA聴②境界ワークショップ研究会を実施しました(9/9)

〇コネウト通信9月号 路上観察学会分科会のページを「スズキセノアーツ」内に開設(9/7)

〇コネクト通信9月号 おとなの空耳図書館哲学カフェ入門②テーマ「自由?」
〇コネクト通信8月号 空耳図書館今後の予定(8月25日現在)
〇コネクト通信8月号 聾CODA聴②「きこえる・きこえない境界ワークショップ研究会」のおしらせ(8/19)

〇コネクト通信8月号 あいちトリエンナーレ「表現の不自由展、その後」中止をめぐって(8/14)

〇コネクト通信8月号 聾CODA聴ワークショップ研究会始めます。(8/6)

〇コネクト通信7月号2019年度「空耳図書館」開館情報(7月22日版)

コネクト通信7月号「空耳図書館おんがくしつ♪きのこの時間」を実施しました(7/24)

〇コネクト通信7月号「代表コラム:最期の音楽とは何か、を考えるということ」(7/8)
〇コネクト通信7月号 7月18日(木)空耳図書館おんがくしつ♪「きのこの時間①みるきく歩く、都会の森@明治神宮」7月1日より参加者募集

〇コネクト通信6月号 2019年度「空耳図書館」開館予定(6/25現在)

〇コネクト通信5月号 第8回即興カフェ『満月|森羅万象に耳をひらけ!』開催しました(5/21)
〇コネクト通信5月号 『建築ジャーナル』6月1日発売号「特集・散歩」にササマユウコが寄稿しました(5/17)

〇コネクト通信4月号「オフィスの利用更新が承認されました」(4/27)

コネクト通信4月号「第8回即興カフェ」参加者募集中(4/22)

コネクト通信3月号「おとなの空耳図書館 やってみましょう!哲学カフェ」レポート(3/19)
●コネクト通信3月号空耳図書館の推薦図書①『音さがしの本~リトル・サウンドエデュケーション」(3/10)

●コネクト通信3月号おとなの空耳図書館「やってみましょう!哲学カフェ」はお申込み受付中!(3/4)

●コネクト通信2月号第7回「即興カフェ」(助成:日本音楽即興学会)を開催しました(02/19)
コネクト2018年度の活動報告(途中経過)を掲載しました(01.24)

●コネクト通信1月号 沼下桂子企画「柴田源太/よるぱん」@植物園カフェのご案内(01.11)

コネクト通信1月号「2019年を迎えて」(2019.01.04)


つなぐ

【写真】路上観察学会分科会(異分野アーティストと歩く品川界隈・劇団青年団ほか)2015


ひらく

【写真】協働プロジェクト「聾/聴の境界をきく」助成:アートミーツケア学会青空委員会 2017~


考える

【写真】空耳図書館のはるやすみ「演劇×哲学対話読書」(平成29年度子どもゆめ基金助成事業)2018



代表:ササマユウコ
代表:ササマユウコ

芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト代表から
 サウンドスケープを「耳の哲学」に世界のウチとソトを思考実験する音楽家。
1964年東京生まれ。都立国立高校、上智大学文学部教育学科卒業。弘前大学大学院今田匡彦研究室社会人研究生(2011~2013年)。日本初の一芸入社(音楽)でセゾン文化総合職。90年代後半は音楽活動とのダブルワーク。映画、出版社、公共劇場スタッフ、町田市生涯学習部まちだ市民大学を経て、2014年に芸術教育デザイン室CONNECT/コネクトを設立。2000年代は個人レーベルからCD6作品を発表し、現在もN.Y.から世界各国で聴かれている(YukoSasama)。日本音楽教育学会、アートミーツケア学会、日本音楽即興学会

 コネクトでは「代表」を名乗っていますが、いわゆる団体組織ではありません。ここはプロジェクトやテーマごとに芸術家や研究者が緩やかに集い、そこで生まれた「何か」を外にひらき、そしてみんなで一緒に考える場。自分にとっても「思考実験」の拠点、芸術ならではの生命力や繊細さ、時には強かさを備えた「オルタナティブな知」を探っています。
 
芸術は誰かが諦めずにコトバにし続けないと”何も考えていない”ことになってしまいがちです。それを実感したのが2011年の東日本大震災・原発事故時の「想定外」という言葉でした。科学技術や経済システムにあてはめられない「芸術の知=オルタナティブな知」がある。それは「言葉」で出来た一般社会の「外」にある。逆に言えば、芸術の存在を想定すらされない社会は誰にとっても息苦しいものではないでしょうか。そもそも2011年当時、自身の専門である音楽は「自粛」や「絆」といった言葉に簡単に飲み込まれ翻弄されました。「音楽とはなにか?」。自身の生き方を「問い直す」ために、2011年の秋から弘前大学今田匡彦研究室でサウンドスケープ論の研究を始めました。
 この世は音楽や芸術ではなく、残念ながら言葉で出来ている。しかし本当にそうでしょうか?コネクトではアーティストと共に「非言語対話」のワークショップも主催しますが、人と人の間には、非言語で理解し合おうとした時の方が圧倒的に親しい空気が生まれます。そして生まれた親しさが「言葉」によってあっという間に分断される。その「事実」ももっと掘り下げていきたいと思いました。

 カナダの作曲R.M.シェーファーは、利己的に傾いていく20世紀後半の世界全体に警鐘を鳴らす目的で「サウンドスケープ」という”考え方”を提唱しました。それはもともと伝統的なクラシック教育と自身の音楽教育の折り合いがつかず、サイモン・フレイザー大学内に「コミュニケーション学科」を新たに設立し、そこでの研究目的のための”イノベーション”でもあったのです。私はこのシェーファーの「生きるための知恵」としてのサウンドスケープの在り方にも注目しています。人間シェーファーの逞しさ、創造性を感じるのです。そしてこのサウンドスケープ思考のプラクティスである「サウンド・エデュケーション」が経済システムとは距離を置いたオープンソースであることも素晴らしいと思っています。そのひらかれたオルタナティブな知の在り方が、半世紀近く前にすでに導き出されていたことに、シェーファーを「現代人のルネッサンス人(鳥越けい子)」と称する意味がわかるのです。
 コネクトの活動に話を戻すと、プログラムごとのチーム体制で関わるアーティストや研究者の専門知が音の風景のように響き合うことを意識して組み立てています。ここに私の肩書に「音楽家」が残されている理由があります。ひとりひとりの存在を音楽として「きく」感覚が必要だからです。
 6年近い年月をふりかえると、
芸術(アーティスト)と学術(研究者)の「ネットワーク構築」目的で始まった活動が、ひらかれた思考実験の場へと変容しています。「音楽とは何か」として始まった「問い」が、今や「生きるとは何か」「人間とは何か」という根源的な問いへと向かっているのです。

 言葉≧音。そもそも音楽家がこの活動を「何のために」「誰のために」やっているのだろう?という自問自答は常に繰り返しています。けれどもやらずにはいられない。それは芸術や教育や社会から日々「余白」が無くなっていると感じるからです。矛盾しているようですが、「コトバを尽くした先」には言葉のいらない世界がある。世界はもっと柔らかな有機体であっていい。それは「同調圧力」とは違う、自然界のサウンドスケープのように多様性が響き合う「調和の世界」。岡本太郎が「調和は衝突」と表現したような生き生きとした音の風景です。目的や意味や結果が求められすぎる今の時代だからこそ、すぐに結果の出ない芸術活動や思考実験が必要です。コネクトの活動の「評価や分析」は次世代の専門家にお任せしたいと思います。

 現在空耳図書館(①おんがくしつ②哲学カフェ③きのこの時間)聾CODA聴(境界ワークショップ・対話の時間)(2019年アートミーツケア学会青空委員会公募プロジェクト)、即興カフェ(サウンドスケープの思考実験)を中心に年齢性別、障害のあるないを越えて、いっしょに「考える時間」を軸に進んでいます。その軸にあるのは、常に「問い」を持って生きるという哲学的な姿勢、時には言葉を疑うという音楽の知恵です。それは芸術や学術に限らず自発的に生きるための大きな力となることでしょう。シェーファーが提唱した「内側からのサウンドスケープ・デザイン」です。

 正解のない世界と向き合い、新しい知の在り方を一緒に体験して考えましょう。

(2019年12月21日冬至の前に ササマユウコ記)

 

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