カテゴリ:2024



2024/11/17
【音楽・サウンドスケープ・社会福祉】...
2024/11/05
〈音楽・サウンドスケープ・社会福祉〉...
2024/10/02
 4月から新体制となった横浜・生活介護事業所カプカプ。毎年9月に行われる喫茶カプカプの26周年〈カプカプ祭り〉が今年も楽しく団地の商店街で開催されました。...
2024/09/17
 現在発売中の美術手帖9月『AIと創造性』には、今年コネクト通信でもご紹介した、たんぽぽの家プロジェクト・Art for Well-being『表現とケアとテクノロジーのこれから』にも関わる徳井直生さんが監修を務めています。この号は美術だけではなく音楽領域にも必読と感じてご紹介しました。...
2024/08/11
暑中お見舞いを兼ねて、去る8月7日に横浜の地域作業所〈喫茶カプカプ〉に遊びに行きました。『舞台芸術と福祉をつなぐファシリテーター養成講座』(神奈川県マグカル事業)から生まれたコーヒー&豆(小日山拓哉、若鍋久美子)のおふたりを納品し(笑)、ALS罹患中の新井英夫さん&板坂さん宅をオンラインでつなぐサプライズもあって、久しぶりにみんなで楽しい時間を過ごしました。あっという間に空気感が生まれる、長年培った阿吽の呼吸です。  春から新体制となったカプカプでは来月お祭りも控えていて、ここからまた新しい1年が始まります。コーヒー豆のおふたりは音楽と美術を横断する新しい世界を提供してくれるはずです。少しづつ、誰も無理することなく、遊びと芸術の実験の場が生まれていくといいなと思っています。どんぶらこ、どっこいしょ。 (ディレクション:ササマユウコ)
2024/07/21
 不忍池の蓮が薫り始める頃、東京はお盆の季節を迎えます。上野の杜周辺は寺院も多く、古くから住む人たちはご先祖様の記憶と対話するようにお線香を焚き、静かに祈りを捧げます。7月の東京は過去と未来が交差する特別な季節。昨年のこの時期には、旧友の美術家でN.Y.在住の荒木珠奈さんが自身の東京ルーツを紐解きながら音風景と共に〈上野の底〉のインスタレーションを展示しました。今年は同じ場所で画家・絵本作家のミロコマチコさんが奄美大島のコスモロジーを展示しています。彼女とは年に一度、横浜の地域作業所カプカプの秋祭りでご一緒しています。ちなみに今月7日まで開催された東京現代美術館『翻訳できないわたしの言葉』の出展作家のひとりには、同じくカプカプファミリーでALS罹患中の新井英夫さんが参加し、〈身体の声に耳をすます〉をテーマにワークショップの世界を再現しました。
2024/06/07
 6月21日(金・夏至)15時より、東京都現代美術館にて開催中の展覧会『翻訳できないわたしの言葉』企画展示室内ラウンジにて、今回の出展作家のひとりである体奏家・新井英夫さん、パートナーの板坂記代子さんと共にラウンジトークを開催します。アート×ケアの現場を共にした仲間たちと共に、コロナ禍にはじめた「夏至の空をきく」2024年版でもあります。2年前に新井さんがALSに罹患してから、タイトルに使った『わたしたちは同じ空をきいているか、同じ時間を生きているか?』の意味をよく考えます。細切れの時間や空間のなかで別々の時間を生きているように感じる私たちも、大きな宇宙の同じ時間を生きている。夏至や冬至はそのことを思い出させてくれます。今年の夏至もこうして集まれることにまずは感謝したい。  今回のラウンジトークは、カプカプ×新井一座をはじめ、アート×ケアの場では不可欠の要素である即興性や偶然性、オノマトペや非言語コミュニケーションにも目をむけて、言語/非言語/身体/音/モノなど、さまざまなかたちの〈トーク/対話/おしゃべり〉もこころみます。野口体操の哲学をベースにした新井さんの展示テーマ《カラダの声に耳を澄ます》は、サウンドスケープを学ぶ〈サウンド・エデュケーション〉とも非常に親和性が高く、このラウンジトークでも《きく》ことは重要なテーマとなります。  カプカプの団地ワークショップでも当たり前だったように、そこに偶然通りかかった方はどなたでもご参加頂けます。何が起きるかはその時の空のみぞ知る?なお、展覧会の新井さん展示コーナーには2015年以降の〈カプカプ×新井一座〉記録写真も多数展示されていますので、ぜひご覧ください。 ※手話通訳も予定されています。 『夏至の午後3時に会いましょう』 〇出演:新井英夫×ササマユウコ×板坂記代子  日時:2024年6月21日(金)15:00~16:30  会場:東京都現代美術館 企画展示室1F『翻訳できないわたしの言葉』展示室内ラウンジ  参加費:無料  ※ただし当日友好の本展チケットまたはMOTパスポート、身体障碍者手帳当のご提示が必要です 〇ラウンジトーク〈夏至の午後3時に会いましょう〉情報の専用サイト→
2024/05/31
 コロナ禍の最中だった2021年9月に登壇した第2回東京芸術劇場社会共生セミナー『ろう者のオンガク~もし世界中の人がろう者だったらどんな形のオンガクが生まれていた?』(現代音楽フェス・ボンクリ関連企画/オンライン開催/講師:雫境、牧原依里、ササマユウコ)の抄録がやっと公開されました。...
2024/04/18
「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?~国立西洋美術館の自問自答は企画展のタイトルとして私たちにも問いを投げかける」...
2024/04/13
 1月に実践報告&ワークショップを実施した日本音楽即興学会からこのたび賞を頂きました。年末の足の骨折で内容を大幅に変更し、「参加型現代アート」の歴史に触れながら活動報告&「即興カフェ」として発表しました。後半では「時間」をテーマに身体実験と活発な対話が生まれ、私自身コロナ後のリアルな「オンガクの場」を取り戻すひと時となりました。何よりも「場の関係性」を知覚の境界、サウンドスケープから捉えた場合、サウンド・エデュケーション(音楽)と共に参加型現代アート(美術)の歴史は重要で、ワークショップを含む「場づくり」の可能性にもつながっていきます。  発想のヒントとして、クレア・ビショップ『人工地獄 現代アートと観客の政治学』はとても刺激的でしたし、そもそもニコラ・ブリオー「関係性の美学」や「リレーショナル・アート」の考え方が、音楽の内にもっと浸透してほしいと感じています(”リレーショナル・ミュージック”という言葉も実は未だ存在しないと言えます)。それはなぜだろうか?いま考えています。当日のイレギュラーな会場設営にご協力頂いた事務局の皆さま、参加者の皆さま、ありがとうございました。若い方を差し置いての受賞は大変恐縮ですが、次世代の励みとなれば幸いです。 以下に、参考文献資料を掲載させて頂きます。どうぞお役立てください。

さらに表示する