6月21日(金・夏至)15時より、東京都現代美術館にて開催中の展覧会『翻訳できないわたしの言葉』企画展示室内ラウンジにて、今回の出展作家のひとりである体奏家・新井英夫さん、パートナーの板坂記代子さんと共にラウンジトークを開催します。アート×ケアの現場を共にした仲間たちと共に、コロナ禍にはじめた「夏至の空をきく」2024年版でもあります。2年前に新井さんがALSに罹患してから、タイトルに使った『わたしたちは同じ空をきいているか、同じ時間を生きているか?』の意味をよく考えます。細切れの時間や空間のなかで別々の時間を生きているように感じる私たちも、大きな宇宙の同じ時間を生きている。夏至や冬至はそのことを思い出させてくれます。今年の夏至もこうして集まれることにまずは感謝したい。
今回のラウンジトークは、カプカプ×新井一座をはじめ、アート×ケアの場では不可欠の要素である即興性や偶然性、オノマトペや非言語コミュニケーションにも目をむけて、言語/非言語/身体/音/モノなど、さまざまなかたちの〈トーク/対話/おしゃべり〉もこころみます。野口体操の哲学をベースにした新井さんの展示テーマ《カラダの声に耳を澄ます》は、サウンドスケープを学ぶ〈サウンド・エデュケーション〉とも非常に親和性が高く、このラウンジトークでも《きく》ことは重要なテーマとなります。
カプカプの団地ワークショップでも当たり前だったように、そこに偶然通りかかった方はどなたでもご参加頂けます。何が起きるかはその時の空のみぞ知る?なお、展覧会の新井さん展示コーナーには2015年以降の〈カプカプ×新井一座〉記録写真も多数展示されていますので、ぜひご覧ください。
※手話通訳も予定されています。
『夏至の午後3時に会いましょう』
〇出演:新井英夫×ササマユウコ×板坂記代子
日時:2024年6月21日(金)15:00~16:30
会場:東京都現代美術館 企画展示室1F『翻訳できないわたしの言葉』展示室内ラウンジ
参加費:無料
※ただし当日友好の本展チケットまたはMOTパスポート、身体障碍者手帳当のご提示が必要です