アートミーツケア学会@大分に参加しました。

去る11月6日から8日まで、代表ササマユウコが所属するアートミーツケア学会に出席しました。今年は大分大学福祉フォーラム「コミュニティを編み直す~つなげる力とアート」との連動で開催され、初日は「国東時間」を知る半島のスタディツアーから始まりました。世界市場を視野に入れた新旧の地場産業、また江戸時代から続く三浦梅園の哲学を知る貴重な機会となりました。夜は市立美術館で開催中の「エコール・ド・パリ」展を使って、美術と音楽の「ユニバーサルな鑑賞スタイル」を模索するコンサートが大分大学主催で行われ、コンサート後は活発なディスカッションが行われました。2日めはこの春「街の縁側」を目指して開館した大分県立美術館のガイドツアー、また現在路上観察でご一緒しているメンバーが所属する青年団主宰の平田オリザ氏が「新しい広場をつくる」をテーマに基調講演をおこない、国東半島の廃校を利用したD-torsoの試みと併せて、その土地ならではの「広場」のつくり方、またそれぞれの土地に流れる「時間」そのものを考える場となりました。3日目は「妖怪」に始まり、大分県立文化芸術短大の「路上観察」によるまちづくりの取り組みや、大阪大学の臨床哲学からオープンダイローグにつながる研究、また最後のセッションでは東京迂回路研究の「哲学カフェ」で「対話」を考える場に参加しました。どのテーマもサウンドスケープ思想とは非常に親和性が高く、コネクト(という芸術活動が)向かうべき方向性を再確認するような有意義で濃密な3日間でした。ここでの出会いや発見はぜひ、今後のコネクト活動にも反映させていけたらと思っています。※写真左上)廃校を利用した国東半島のD-torso 写真右上)まちの「縁側」を目指した県立美術館。災害時にはここが広場になる。 写真左下)コネクト・インタビューのご協力を頂いた「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」のおふたり。写真右下)三浦梅園の哲学を大切にした「国東時間」。 (ササマユウコ記)。