1月に実践報告&ワークショップを実施した日本音楽即興学会からこのたび賞を頂きました。年末の足の骨折で内容を大幅に変更し、「参加型現代アート」の歴史に触れながら活動報告&「即興カフェ」として発表しました。後半では「時間」をテーマに身体実験と活発な対話が生まれ、私自身コロナ後のリアルな「オンガクの場」を取り戻すひと時となりました。何よりも「場の関係性」を知覚の境界、サウンドスケープから捉えた場合、サウンド・エデュケーション(音楽)と共に参加型現代アート(美術)の歴史は重要で、ワークショップを含む「場づくり」の可能性にもつながっていきます。
発想のヒントとして、クレア・ビショップ『人工地獄 現代アートと観客の政治学』はとても刺激的でしたし、そもそもニコラ・ブリオー「関係性の美学」や「リレーショナル・アート」の考え方が、音楽の内にもっと浸透してほしいと感じています(”リレーショナル・ミュージック”という言葉も実は未だ存在しないと言えます)。それはなぜだろうか?いま考えています。当日のイレギュラーな会場設営にご協力頂いた事務局の皆さま、参加者の皆さま、ありがとうございました。若い方を差し置いての受賞は大変恐縮ですが、次世代の励みとなれば幸いです。
以下に、参考文献資料を掲載させて頂きます。どうぞお役立てください。