カテゴリ:コネクト通信4月号



2024/04/18
「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?~国立西洋美術館の自問自答は企画展のタイトルとして私たちにも問いを投げかける」...
2024/04/13
 1月に実践報告&ワークショップを実施した日本音楽即興学会からこのたび賞を頂きました。年末の足の骨折で内容を大幅に変更し、「参加型現代アート」の歴史に触れながら活動報告&「即興カフェ」として発表しました。後半では「時間」をテーマに身体実験と活発な対話が生まれ、私自身コロナ後のリアルな「オンガクの場」を取り戻すひと時となりました。何よりも「場の関係性」を知覚の境界、サウンドスケープから捉えた場合、サウンド・エデュケーション(音楽)と共に参加型現代アート(美術)の歴史は重要で、ワークショップを含む「場づくり」の可能性にもつながっていきます。  発想のヒントとして、クレア・ビショップ『人工地獄 現代アートと観客の政治学』はとても刺激的でしたし、そもそもニコラ・ブリオー「関係性の美学」や「リレーショナル・アート」の考え方が、音楽の内にもっと浸透してほしいと感じています(”リレーショナル・ミュージック”という言葉も実は未だ存在しないと言えます)。それはなぜだろうか?いま考えています。当日のイレギュラーな会場設営にご協力頂いた事務局の皆さま、参加者の皆さま、ありがとうございました。若い方を差し置いての受賞は大変恐縮ですが、次世代の励みとなれば幸いです。 以下に、参考文献資料を掲載させて頂きます。どうぞお役立てください。
2024/04/02
 3月23日、アートミーツケア学会の2023年度研究会が大阪大学COデザインセンターで対面・ハイブリッド開催され、コネクト代表で学会理事ササマユウコが話題提供者のひとりとして登壇しました。...
2023/04/04
記録①→「はじめに」10月 記録②→「現場実習:団地のピロティ編」11月 記録③→「横浜市の地域ケアプラザ編」2月 記録④→「祝祭編」3月
2022/04/17
 去る4月5日、上野Y’sArtで開催されたGOU TATEISHI個展『みえてる、みえてないのあいだ』に伺いました。  GOU...
2022/04/04
 2020年に実施された「東京アートにエールを!」に出品したササマユウコ映像作品『空耳散歩』。東京都の特設サイトは2022年3月末日をもって終了しました。これまでに4000回近い予想外に多くのご視聴いただきました。心よりお礼を申し上げます。...
2021/04/21
 今から98年前の大正13年(1924年)4月20日に宮沢賢治は生前唯一の詩集『春と修羅』を自費で世に放ちました。大正11年4月8日「俺はひとりの修羅なのだ」と始まるひとりの青年の心象スケッチは22ヶ月を経て、まるで青春期が終わるように「わたくしといふ現象は」と達観するまでの記録です。時系列的には「あとがき」でもある「序」の映像版は3月11日に公開しましたが、今回はそのライブ版として、詩集『春と修羅』一冊を丸ごと朗読・身体・サウンドスケープの記録として残しました。  本来、こういった内部資料映像は公開しないものですが、この詩集を読み解くキーワードでもある「記録」に立ち返ったとき、公開を前提しない即興の中にこそ賢治が詩未満と語る「心象スケッチ」のような未完の輝きが見つかることに気づきます。芸術家たちは、この原石を丹念に磨いて時には「作品」にすることもあります。しかし後に何も残らないからこそ、一期一会の即興に尊さを感じることもあります。「記録」とは何か。自分が確かにここに存在した、生きたことの証かもしれません。  本当は3時間近くあったのですが(苦笑)、8分にまとめてみました。逆にいえば上澄みすら掬い取れていませんが、どうぞ想像力を働かせてお楽しみください。このプロジェクトは賢治に導かれるように次なるステップに進んでいます。コロナの先行きもわかりませんが、願わくば『空耳図書館のなつやすみ』で皆さんに直接この時間と空間を体験して頂けたらと思っています。実験音楽だけでなく、コミュニティミュージックや音楽療法、世代やジャンルを越えたワークショップの種も見つかるはずです。 どうぞ引き続き、ご注目ください!生きることは即興なり、それはまるでヘタクソな音楽のように。 ○参加メンバー紹介→ ○この映像は『コロナ時代の新しい音楽のかたちを思考実験する②空耳図書館の活動を中心に』(令和2年文化庁文化芸術活動の継続支援事業 ササマユウコの音楽活動)の記録です。 #空耳耳図書館コレクティブ #空耳耳図書館 #宮沢賢治 #春と修羅 #朗読 #即興 #コミュニティミュージック #サウンドスケープ #ダクソフォン #ピアノ #ダンス
2021/03/30
【ご挨拶】突如はじまったコロナ時代もあっという間に1年が過ぎてしまいました。この期間を振り返ると、誰もが先が見えない中での創造力や想像力、何より即興力が求められたと思います。それらの力は芸術の根幹にもつながり、だからこそ「新しいかたち」が求められているとも感じます。「今まで通り」を守るための創意工夫、「新しい方法や考え方」を試す実験精神。日々の暮らしの中でも、この両極端の判断が求められたのですから尚さらです。  コロナは無かったことには出来ませんし、私たちは何とか知恵をしぼって生きていかなければなりません。過去の時間を紐解くと、同じような社会状況の中で作品を生み出してきた芸術家たちの姿も見えてきます。この春、空耳図書館コレクティブ映像でご紹介している宮沢賢治もまさにその一例です。芸術には人生の「光」だけでなく「闇」に向き合うことの大切さも教えてくれる。そこから自分とは何かを問うことは、大きな時代の変わり目にこそ考えたいテーマです。  2020年度は長期間にわたりオフィスが閉館となり、皆様にも大変ご不便をおかけしました。2014年コネクト設立以来、素晴らしい仲間たちと有機的にプロジェクトを進めてきましたが、ふたたび個人に戻ったこの期間に、2000年代の仕事がきっかけで映像作品やオンライン活動への活路が開けるという「禍転じて」の展開もありました。さらに遡り2011年の東日本大震災・原発事故から始まった芸術を問う思考実験の日々が、10年を経て再び個人の原点に立ち返るような体験をしました。まさに私自身が、芸術とは何か、オンガクとは何かを考えることで生かされてきたのだと実感します。  2021年度4月現在も世界は先行き不透明です。変異種ウィルスの脅威もワクチンの副作用も無視できません。しかし9月末にオフィスの更新期限を迎えることは決まっています。ここからの半年間でリアルに何が出来るかを模索しながら、10月以降のあらたな活動拠点・方法も検討に入りたいと思います。なお、代表ササマユウコ個人を中心とした活動は新しいかたちを発展させながら継続していきます。引き続き、ご注目ください。どうぞよろしくお願いいたします。(2021年4月6日)