〈おすすめ〉横浜能楽堂バリアフリー能チラシ原画展

 横浜の地域作業所カプカプのメンバー最上美姫さん。彼女が毎年手掛けていた〈横浜能楽堂バリアフリー能〉のチラシ原画展が開催されます。毎年、演目の見どころを的確にとらえた力強いタッチが印象的です。横浜アートナビで紹介されたこちらの作家プロフィールもとても素敵ですので、是非お読みください。 

 みこさんを始め、カプカプーズの皆さんは人間的な魅力はもちろんのこと、ひとりひとりがアーティストだと感じています。もちろん影には施設スタッフの皆さんが、カプ―ズがのびのびと自己表現できるような環境を作ってこられた努力があります。個人的には、その関係性にもアーティストとして学ぶことが本当に多いと感じています。私が10年近く施設に足を運ぶ最大の理由もここにあるのでした(ササマユウコ)

〇横浜能楽堂バリアフリー能チラシ原画展

日時:8月28日~9月8日

    9時~21時

場所:横浜市民ギャラリーあざみの 2Fラウンジ

観覧料:無料


行ってきました!

 雨の合間の午前中、8日まで開催中の『バリアフリー能 チラシ原画展』に伺いました。2018〜2023年までカプカプ馬上美姫さんが担当した力強く印象的なポスター&原画に加え、題字や衣装の文様を担当した他のカプーズの仕事も丁寧に紹介されていました!

※横浜能楽堂は2026年まで改修工事で休館中ですが、2000年から始まったバリアフリー能は介助者無料チケット、公演時入退場自由、点字チケット・ちらし、能舞台触図、副音声、字幕配信、手話通訳、台本の事前送付など、まさに合理的配慮の先駆的事例です。サイトもご参照ください。
○横浜能楽堂 https://yokohama-nohgakudou.org/

執筆者:ササマユウコ(音楽家・芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト代表)

2015年より横浜地域作業所・カプカプにて新井一座サウンドスケープ担当としてワークショップに携わる。新井英夫氏のALS罹患以降は次世代に場を引き継ぎながら、カプカプ×アートとの新たな関わり方を実践中。アートミーツケア学会理事