台風が心配されましたが、先週18日には無事に「東京芸術劇場共生社会セミナー もし世界中の人がろう者だったら、どんな形の音楽が生まれていた?」(登壇者:牧原依里、雫境、ササマユウコ)が開催されました。音のある/ない世界を越えて定員を超えた多くの皆さまにご参加頂けたこと、心より感謝申し上げます。オンライン画面には手話通訳、UDトーク(文字情報)も入り、コロナ以降に出現したオンラインの「時間と空間」に不慣れな私は、若いスタッフや牧原さんにもずいぶん助けて頂きました(まさに共生です)。
2016年の映画『LISTEN リッスン』公開時のトークをきっかけに、「音楽/オンガクを問う」お二人との対話の時間はもう5年も続いています。毎回話題に尽きないのは、おふたりが常に「音楽/オンガクとは何か」を真摯に考えているからですし、今回も2時間が足りないほど豊かな内容となりました。最後に参加者の皆さまからたくさんのご質問を頂きましたが、今回はその中で私(ササマユウコ)に頂いたものをまとめてこちらで回答しています。基本的に音のない世界に向けてのお話です。
「目できく、耳でみる」知覚の捉え直しや、「サウンドスケープ」と名付けられた響き合う世界との関わりは、言葉だけではなかなか説明が難しいものです。本文最後にご紹介した「東京アートにエールを!」公開の映像作品「空耳散歩 LISTEN THINK IMAGINE」も、是非あわせてご覧頂けましたら幸いです。
また他の質問につきましても「音楽」の根本を問う興味深い内容が多かったので、あらためて考え別途記していきたいと思っています。引き続き、ご注目頂けましたら幸いです。